2009年5月24日日曜日

あとがき(第40号)

あとがき(第40号)



■高山れおな

とある画廊をめざして学芸大前の商店街を歩いておりましたら、良さそうな感じの古本屋が目に入り、しかしここは我慢と通り過ぎましたが、画廊の人とお話などして気のゆるんだ帰り道、案の定ふらふらと吸い込まれ、入ってみると俳句本もそれなりに置いてあり、結局、『現代俳句論叢』(二一〇〇円)、金子晋『俳秀 加舎白雄―江戸後期にみる俳句黎明―』(一〇五〇円)、鳥居三太句集『小林金物燃料店』(七三五円)の三冊を買ってしまいました。鳥居三太さんは、この第一句集を出した一九九二年当時は「童子」の所属で、今は名も鳥居三朗と改め、「雲」の主宰をなさっておられます。早速読んでみますと、

ばつたばつたばつたばつたと逃げにけり

なんてちょっと一茶ばりだと思いました。俳句をはじめて三年目の作のようです。

金子さんの『俳秀 加舎白雄―江戸後期にみる俳句黎明―』は、ちょうど一年前の五月に出たばかりの本で、きっと近所の俳人が受贈本をすぐ放出したのでしょう。わたしに呉れればよかったのに。ぱらぱらしておりましたら、

たぐひなきひとり男よ冬籠

という句が目に飛び込んできました。ああ白雄の格好良いことよ。

湊圭史さん、山口優夢さんから、御寄稿をいただきました。ずいぶん久しぶりになります。どちらも読み応え充分です。 お蔭様で九本もの記事が集まりました。九本目の拙稿はまだ書いている途中ですが(二十四日十三時現在)。



■中村安伸

前号のあとがきでもお知らせいたしましたとおり、デイヴィッド・G・ラヌー著『ハイク・ガイ』の日本語版出版記念のイベントが明日開催されますので、再度告知
※京都での会は無事終了しました。

日時:2009年5月25日(月) 開場:18:00 開始:18:30
場所:三省堂書店神保町本店 8階特設会場
参加費―500円
詳細はこちら⇒http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2009/05/525.html



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