■あとがき(第72号)
■高山れおな
新年あけましておめでとうございます。元日の夜が満月で、三が日は(関東では)快晴で、なかなか良い感じの年明けです。頂戴した年賀状にあった新年詠から秀逸を二、三。
元日は窓秋忌にて野も白し
高橋龍さんの年賀状から。さすが新興俳句の末裔らしい。
どの鳩にありやくちびる初詣
これは山田耕司さん。怖いのかエロいのか。
初日の出虎の速度で突き抜ける
三宅やよいさんの賀状には、ほんとにこの通り、初日の出とこちらへ飛び出して来そうな虎の絵が描かれています。自作の木版画をパソコンにとりこんだもののように見えます。この句画のとりあわせはすばらしい。しかし、これをも超える傑作がありました。
寅よりも強き女と初日浴ぶ
葉書ではなく、メールの年賀状でしたが、目隠しの線が入ったタイガー・ウッズのポートレイトがあしらってあるのに抱腹いたしました。まさしく初笑い。こんな挨拶をしてよこすのは、隠れもなき「貧困と男根」の人、北大路翼氏です。
■中村安伸
喪中のため年頭のご挨拶は遠慮させていただきますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年24日からずっと関西に滞在しております。二日は芭蕉の辿った順序とは逆に、大阪側から暗峠を歩いて越してみました。
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