2009年12月13日日曜日

あとがき(第69号)

あとがき(第69号)


■高山れおな

土曜日の朝、夢に金子兜太が出てきた。最初は良好な雰囲気であったのに、だんだん空気が険悪になり、兜太が怒鳴り出したところで目が醒めた。夢で逢いたい人がいないわけではないが、それは兜太ではない。どうしたことであろうか。

『新撰21』刊行について、web上でさまざまな方が言及してくださっているようだ。中でも同書に小論筆者として参加された湊圭史さんの「海馬 みなとの詩歌ブログ」は、十二月十日に「『新撰21』鑑賞INDEX」を掲げ、以下、入集した二十一人の作品を、毎日一人分ずつ鑑賞している。現時点で、越智友亮(12/10)、藤田哲史(12/11)、山口優夢(12/12)の三人についての文章がアップされた。とても丁寧な読みがなされていて、示唆されるところも多い。ご一読をお奨めします。


■中村安伸
昨日のことですが、現代俳句協会青年部勉強会「俳人とインターネット」が無事終了いたしました。ゲストに来ていただいた小野裕三さん、上田信治さん、大畑等さんのお話は、それぞれ異なる視点からのインターネット観が示されていて興味深く、またご来場いただいた方々からも活発にご発言いただき、司会者としては非常に手応えのある会でした。一方で私自身からの発表については準備不足が否めません。そのほかにも反省点は多々ありますが、二次会もふくめて個人的にはたいへん有意義であったと思います。

二次会でも『新撰21』は話題になっていました。
この本も、インターネットによって生じた人と人のつながりがなければ、存在しなかったものかもしれません。


2 件のコメント:

野村麻実 さんのコメント...

湊圭史さまのブログ、毎日楽しみにさせていただいています。

「新撰21」手元に届きました。
アンソロジーの面白さ、それからアンソロジーという形式だからこそ得をした人、ちょっと目立たなかった人、もともとの期待が大きすぎてあんまり評価されにくいけれどとてもいい句を出している方々、いろいろいらっしゃって、それでもなんでも次につながるといいな!という思いで全体を見せていただいております。

今日の、朝日新聞に取り上げられていましたので、びっくりしました。

湊圭史 さんのコメント...

高山れおなさま

拙ブログを紹介していただきありがとうございます。

お祭り(竟宴)もありますし、できるだけ盛り上げて行こう!をテーマに鑑賞を始めてみました。書いてみると、各俳人の個性がよく見えてきて、楽しくて、止まりません(笑)。豊里さんまで書いてしましたが、掲載は小出しに……。


野村麻美さま

コメントありがとうございます。『新撰21』、面白いですよねー。

「もともとの期待が大きすぎてあんまり評価されにくいけれどとてもいい句を出している方々」
この点、私も本アンソロジーでやっと確認いたしました。

同様の企画がどんどん続いてくれれば楽しくなりますね。