■あとがき(第50号)
■高山れおな
土曜日、久ぶりに魔窟・神田神保町へ行った。八木書店で仕事の資料を探すのが目的だったのだが、そこに目指すものはなかった。当初案件とは全然関係ない本を、別の店で十冊程買ってしまった。一週間前に、文庫・新書を百冊ばかり、ブック・オフに売り払って少しさっぱりしたのに、台無しである。
光成準治『関ヶ原前夜 西軍大名たちの戦い』(NHKブックス)
鹿島茂『セックスレス亡国論』(朝日新書)
レヴィナス『全体性と無限(上)』(岩波文庫)
を同時に読みはじめて、当然ながら二番目を真っ先に読了。千野帽子がやたらに褒めていたシュティフターの『晩夏』(ちくま文庫)などという小説も買ってしまったが、こんなんいつ手を付けられるやら。鹿島さんの本は、一九七〇年代後半に起こったのは、実はセックスレボリューションである以上にオナニーレボリューションだったという、今日から振り返ってまことに説得力のあるお話。
あ、それと楠元六男・深沢眞二編『おくのほそ道大全』(笠間書院)というのを、深沢さんの名につられて、うっかり値段も見ずに買ってしまったのだが、五千円もするのだ。落ち込みました。
■中村安伸
今週末は墓参のために帰省、ただしとんぼ返りです。
「おしらせ」にも掲載したとおり、WEB俳句同人誌「haiku&me」を、青山茂根、榮猿丸のお二人とともにはじめました。「豈weekly」は俳句作品を掲載しないことを方針にしていますが、こちらは俳句作品をメインとするもので、各執筆者が俳句作品と短文を、担当曜日にアップします。
個人的には二つの媒体があることによって、どちらか片方だけさぼることがしにくくなりました。それをいい意味でのプレッシャーに出来れば、と思っています。
無茶なことをはじめたものだという気が自分でもしないわけではありませんが。
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