■あとがき(第61号)
■高山れおな
関悦史さんの文章に、クララ・ハスキルなどという懐かしい名前が出てきて驚きました。私がいちばん熱心に音楽を聴いていたのは、中学から高校にかけてで、CDもありましたがどちらかといえばLPレコードが中心でした。そんな個人史を思い出しました。
冨田拓也さんの「七曜俳句クロニクル」の木曜日の項で紹介されている小川春休さんの『銀の泡』という句集が、土曜日に届きました。発送地が広島なので、東京に届くのが大阪に比べて中一日遅くなっているということでしょうか。そういえば先週の日曜日には宮島の宿に泊まっていたのでした。宮島は高校の修学旅行以来。
「遷子を読む」ですが、次号か次々号より、「里」誌編集長の仲寒蝉さんが輪読のメンバーに加わるとのこと。信州在住の上に現役のお医者さんですから、その視点からの読みがなされることになるのでしょうか。楽しみです。
大井恒行さんは草間時彦を紹介しています。草間の没論理的な滅びの美学への没入に、改めて驚きます。しかし、大井さんも書いていますが、これは草間だけのことではありません。そもそも正岡子規にしてからが、俳句は明治年間に滅びると言っていったわけですから。いちおう、近代が俳句に強いた意識のあり方の反映と捉えられますが、このところ仕事で、俊成だの定家だの、二条家だの冷泉家だのについて読んだり書いたりしていたもので、俳人の気短さの印象がわたしの中で際立ちます。
■中村安伸
二日つづけてロシア大使館に行きました。朝9時半の開館と同時にビザを受け取り、12時の飛行機に飛び乗るという荒業――乗ったのは私ではなく妻ですが――もう二度としないですむように注意したいです。
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