2009年3月9日月曜日

あとがき(第30号)

あとがき(第30号)


■高山れおな

豈同人・大橋愛由等氏ははじめてのご寄稿です。大本義幸句集がテーマです。
恩田侑布子氏の「異界のベルカント」、しばらくお休みしておりましたが連載再開です。今回は紀行文としても秀逸な力稿です。
佐藤文香氏の「日常生活動作」は、故郷松山からのご寄稿。
冨田拓也氏の「俳人ファイル」は、上田五千石がテーマです。
堀本吟氏は、柿衞文庫へ行かれたようです。
ブログのアップが一日遅れてしまいましたこと、ご寄稿者・読者の方々に申し訳なく存じます。


■中村安伸

祖父の介護のため先週来奈良に帰省しておりますが、7日はたまたま時間がとれたので、堺谷真人さんのご案内で、伊丹の「柿衛文庫」を訪れました。詳しくは堀本吟さんの記事をご参照ください。

桂信子氏の蔵書をおさめた「桂文庫」という図書室で俳誌をひもといていると、時のたつのを忘れるようでした。その日東京では前衛俳句をテーマで現代俳句協会青年部のシンポジウムが実施されており、そのことが頭にあったのでしょう、昭和48年の「俳句研究」で前衛俳句が特集されている号を手にとってみたのですが、非常に読み応えのある内容でした。これについては、別途著述考えております。

前号で阿部完市氏の訃報をお伝えしましたが、今回掲載した拙文は阿部完市の句業と私個人のかかわりについてのおぼえがきです。最新号の「週刊俳句」では阿部完市追悼特集が組まれており、私も一句鑑賞を寄稿させていただきました。今号の拙文は、その副産物のようなものであり相互補完的なものです。どちらも論考としてはまったく熟成の不足しているものですが、ご興味のおありの方は両方をご覧ください。


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