■あとがき(第15号)
■高山れおな
今週ははからずも、恩田侑布子氏の句集『空塵秘抄』の小特集となりました。先年大いに話題を呼んだ『林田紀音夫全句集』を編んだ福田基氏と、「かりん」所属の歌人・尾崎朗子氏による『空塵秘抄』論。片や原稿用紙で五十枚近い長尺、片やその十分の一足らずの分量で、なんだか大きい葛籠(つづら)と小さい葛籠といった按配です。蓋を開けると、さて何が飛び出すのでしょうか。
高山は今回、執筆をお休みさせていただきます。復帰は来週になりますか、再来週になりますか、今のところ見通しが立ちません。トミタクは蛇笏だったのだと気づかされたのは今週号の収穫ですが、考えてみれば彼が濃厚な影響を受けたはずの宮入聖は、蛇笏晩年の弟子でした。おお、浮かび上がる闇の師系!
■中村安伸
今回もお休みさせていただきます。来週こそ『夜の客人』についての記事を掲載できるよう努力します。高山、中村両名がそろって休載というのは初めての事態ですが、おかげさまで多くの読みごたえある記事が揃いました。
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