■あとがき(第39号)
■高山れおな
江里昭彦さんは、久しぶりのご寄稿。飯田蛇笏における“視線”のあり方を分析する興味深い論考です。
関悦史さんからは誌上句集のプレゼント。中田有恒の句集は、今後このサイトで読めることになりました。解題も充実。これ、わたくしもそのうちやろうと思いました。
5月15日金曜日、東京市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開かれた、俳文学者の雲英末雄先生を偲ぶ会に出席して参りました。加藤郁乎氏はじめ、坪内稔典、仁平勝、黒田杏子、橋本榮治といった俳人諸兄姉の顔も見えました。会果ててのち、雲英さんのお弟子の池澤一郎さん、伊藤善隆さん、「俳句」誌の河合誠さんと四人で居酒屋に移り、しばし痛飲。マニアックな故人を偲び、マニアックな会話で盛り上がりました。
高山は他誌の原稿書きで時間切れとなり、今週はお休みさせていただきました。
■中村安伸
アメリカの俳人、デイヴィッド・G・ラヌー氏のハイク小説『ハイク・ガイ』の日本語版(三和書籍)が先日出版されました。当「豈ウィークリー」でもおなじみの湊圭史さんが翻訳を担当されています。
日本語版出版を記念して、ラヌー氏が来日。京都と東京で講演と朗読のイベントが実施されます。もちろん湊さんも参加されます。海外のハイク等にすこしでも興味をもたれている方は是非、ご参加ください。詳細は以下のとおりです。
・京都
日時:2009年5月23日(土) 14:00~17:00
場所:キャンパスプラザ京都 第4講義室
(JR京都駅徒歩五分:http://www.jarl.com/kcwa/2005/kyanpas.html
烏丸口を出て左(西)へ、郵便局の裏手、ビックカメラの向かい側)
参加費―無料
・東京
日時:2009年5月25日(月) 開場:18:00 開始:18:30
場所:三省堂書店神保町本店 8階特設会場
参加費―500円
詳細はこちら⇒http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2009/05/525.html
2 件のコメント:
D・G・ラヌー氏のハイク小説『ハイク・ガイ』日本語版出版を記念して、ラヌー氏が来日講演。司会湊圭史」(安伸さん)
あ、これ行ってきました。豈では、吟、虻曳。小池正博、岡村、堺谷、等、参加。英語と日本語まじりの会話で、聴講、交歓して来ました。
小林一茶らしき{「イッサ」と言う宗匠と、「デッパ」なる少年弟子の交流のドラマ。(トイウヨリ)一人の少年の俳句開眼の旅を小説化したモノ。知的な教養小説ともいえましょう。これだけではなく、小説構成は複雑です。江戸時代の日本人が戯画的に、外国人が見た異文化圏日本(エド)の風俗がビビッドに書かれています。そう言う意味ではラヌー氏の日本観のうかがわれるモノです。
芭蕉ではなく、一茶を中心にすえたもので、富士山の天辺からではなく、麓からみている大衆性ゆかかなエンターテインメントの小説、としての意義もあるでしょう。日阿人以外の人にもよろろこばれるのでは、?
(かたつぶり そろそろ登れ 富士の山)
と言う一茶の句の解釈を交えて、一茶研究家でもあるラヌー氏は、ユーモラスかつデリケートな俳句理解を披露されました。
楽しい勉強会でもありました。
中村安伸様、堀本吟様
告知&感想いただきまして、ありがとうございます。吟さまのコメントにあるとおり、京都のイベント、みなさまのおかげをもちまして、無事終了いたしました。
本日はラヌー氏の京都見物につきあって、月曜日朝に東京に向かう予定です。
湊も2次会に参加できることになりましたので、関東方面のみなさまのお目にかかるのを楽しみにしております。
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