2009年1月11日日曜日

あとがき(第22号)

あとがき(第22号)



■高山れおな

関悦史さんは、はじめてのご寄稿です。城戸朱理氏の永田耕衣論の紹介ですが、ここにはすでに関さん自身による耕衣論の萌芽がふくまれているのではないでしょうか。次にはそれを読んでみたいものです。そしてまたここには、ジャーナリスティックなレベルでではなく、伝統/前衛を止揚するためのアイディアの、これも萌芽がうかがえます。

山口優夢さんが、小川軽舟句集『手帖』の書評をお寄せくださいました。神野紗希さんから、『手帖』は若い世代に大変好評なのだと聞いていましたが、山口さんの丁寧な鑑賞によってどういう読みがなされているかを知ることが出来たのは個人的な収穫でした。遠からず、再読してみたい気持ちになりました。

冨田拓也さんの「俳人ファイル」は、大原テルカズです。『黒い星』は大切に持っておりますが、どうもいけません、冨田さんの引用には全然記憶に無いおもしろい句がぞろぞろ。「終い湯」の考現学にも虚を衝かれました。読む程に、俳句の可能性はまだまだ残っているという気にさせられたのは有難いです。

小原啄葉さんの句は好きなのですが、句集がなかなか手に入りません。『滾滾』は持っているものの、『遥遥』『永日』『平心』いずれも入手しそこねました。著者に問い合わせの手紙まで書いたのに、残部の無い旨お電話をいただいたこともあったはず。受けたのは家人でしたが。余程ご縁が薄いのかしら。

筑紫磐井さんは、腹話術の話です。

そうそう、大原テルカズ氏がいつ亡くなられたのか、ご存じの方は情報をお寄せいただければ幸いです。



■中村安伸

中村は今回もお休み。今年は次号より始動する予定です。


2 件のコメント:

  1. れおなさん、喪中と言うことで賀状をひかえましたが、今年もご活躍ください、
    安伸さんは今週お休み、と言うことで、貴下は、孤軍奮闘ですね。でも、来週にはそろうし、今週の記事、どれも面白かったですよ。
    匿名批評もお正月やすみですか?
    「書物の影」は、出来るだけ次週再開します。それぞれ勉強が必要な原稿とレジュメが
    押していて、その上、このウェブ向けの文章は私にとってはかなりはじめての、神経を使う文体で、考え考え・・なので、それを構成する時間とか余裕が必要です。
    筆走りの速い人が、こういうコーナーには向いているのかな?
    バンセイさんなんて、思想が毎週進歩している、トというから えらい・・。(ウソ〜  ホント?)
    とにかくみなさま、えらい。
    ますますやる気になります。よろしく。 吟

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  2. 堀本吟様

    コメント有難うございます。「書物の影」引き続き宜しくお願いいたします。
    匿名合評対談は、第三回のデータがすでに来ておりますので、1月18日号から再開する予定です。

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